新緑の季節には山のチーズ!!
「ルブロション ド サヴォワ」

山からの贈りもの。

パリの有名なチーズ商達からも絶大な信頼を得ている「パカール社」熟成の「ルブロション ド サヴォワ(農家製)」。サヴォワ地方の自然の恩恵を充分に受けた山のチーズをぜひお楽しみください。

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サヴォワ地方の熟成業者「パカール社」が誇る至高の一品!!

1992年の冬季オリンピック開催地、アルベールヴィルにほど近い小さな村、マニゴにある「パカール社」。
サヴォワの名だたる伝統チーズを専門に熟成販売し、フランス中のチーズ専門店から絶大な信頼を得ています。

サヴォワの標高1,000メートルの高地牧場で、色とりどりの高山植物を食べて育つ牛たち。その牛のミルクをふんだんに使い1つ1つ丁寧につくられる農家製の「ルブロション」。14世紀、オート・サヴォワのトーヌの谷で誕生したこのセミハードタイプは、かつて牧場主の目をごまかすために、一度で乳を全部搾り切らず、二度目に搾った乳からつくられたという由来があることから、「再び搾る」という意味の名前が付けられたというのが、語源の最も有力な由来です。


 

木の実のような独特の香りは、熟成中に最低でも5回エピセアの棚を交換することで生まれるものです。大半がステンレス製の棚を使用するなか、パカール社は伝統を重んじ、エピセアの棚を使用し続けています。
フレッシュな状態のトム ド ブランシュというチーズを塩水で洗いながら熟成させる間に、明るいオレンジ色の表皮ができ、その後、白く粉を吹いたような表皮に変化します。フェルミエが選んでいるのは、農家製の特徴を残しつつも香りの強すぎない、ミルクの優しい風味を感じられるもの。同郷の辛口の白ワインやフルーティな赤ワインが、上品で繊細な味わいを引き立てます。

確かな信頼と繋がり続ける伝統。

「パカール社」創業者のジョセフ・パカール氏はルブロション農家に生まれ、幼少期から培った経験、知識と技術を生かし、18年にわたり熟成士として協同組合で腕を磨きました。そして1990年、サヴォワに誇りを持つジョセフは、オート・サヴォワ、アラヴィス山塊にある標高1000メートルの故郷マニゴ村に念願の熟成庫を建て、サヴォワチーズ熟成専門業者として独立。長年にわたり顧客の要望を聞き信頼を築きあげてきたジョセフは、顧客だけでなくトーヌ渓谷にある30軒の農家や小さなフリュイティエール(チーズ製造所)の職人とも協力して、チーズをより美味しいものにするために研鑽を重ねていきました。ジョゼフはクオリティの優れたサヴォワチーズを集め、状態を確認しながら手間暇かけて昔ながらにエピセアの板の上で熟成をしています。

創業から10年ほどして会社は成長し2000年からは2人の息子、兄のジャンフランソワが営業を、弟のベルトランが熟成の仕事に加わり職人技を受け継ぎ、家族の力を合わせて変わらぬ品質を保ち続けています。1993年にパリ農業コンクールに始めて出品して以来、パカール社の熟成したルブロション、シュヴロタン、アボンダンスなどが毎年メダルを獲得し、2004年には本大会で最優秀賞も獲得するほど評価され、世界中の名だたるチーズ商たちに括目されています。

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