イタリアのウォッシュチーズを代表する「タレッジョ」の故郷は、冬は雪に閉ざされる北イタリアのタレッジョ渓谷。
第1次大戦後には平野部でも大量に生産されるようになった人気のチーズですが、重要な熟成の段階をタレッジョ渓谷で行うことにこだわり続けているのが「CasArrigoni(カザリゴーニ社)」のタレッジョです。
北イタリアでタレッジョを製造している生産者は、かつては73軒ありましたが、現在では12軒ほどになってしまいました。カザリゴーニ社では、その内の3軒からタレッジョを仕入れて熟成しています。
フェルミエで取り扱っているのは、ZUVADELLI(ズヴァデリ)さんのつくるタレッジョ。殺菌工程で他の生産者より少し高めの温度で殺菌処理をして、その上でカードをより細かくカットしているため、優しい味わいになるようです。
その後、カザリゴーニ社で行われる熟成の段階では、松の木箱に入れて綿100%の布で覆うなど、伝統的な昔ながらの熟成方法が採られ、2ヶ月以上の熟成をされます。
そのため、他のタレッジョよりも香りが強めになり、熟成がゆっくり進んでいき、味がマイルドになります。塩水で洗われてできる外皮は特有の香りを放ちますが、中身はなめらかでミルキーなやさしい口当たりが不動の人気を誇る所以でしょう。
熟成の若いうちは酸味も爽やかで、熟成するにつれてコクのある旨みが増していきます。
ガザリゴーニ社おすすめの楽しみ方は、まずはそのまま食べてみて、その後オーブンで焼いたり、マスタードをつけたり。
最近では、オニオンマスタードと合わせるのがおすすめ。
お酒に合わせるなら、フルボディの赤ワインやしっかりめの白ワイン、辛口の日本酒などが、タレッジョの美味しさをよく引き立てます。
(1ホールあたりの総重量:約2kg)
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