ゴツッとした朴訥なイメージの「サルヴァ」。その中身はミルクの旨味をたっぷりと含み、とても繊細な味わいです。20世紀初頭には過剰生産されていたのが、移動放牧の減少からいったん人々の記憶からも消えつつありましたが、カザリゴーニ社のアルバーロ氏の貢献により復活しました。最低60日の熟成期間中、定期的に塩水で磨かれる生地はホロリと崩れやすく、上品な酸味とミルクの甘みが感じられます。フェルミエが取扱っているのは、伝統的な大型のもの。熟成もやや長め(75日以上)で、旨味もより凝縮されています。1940年出版のアンドレア・ボッペッリ著の方言語辞典によると、「サルヴァ」とは「救助する、貯蔵する」の意味。冬場の保存用としてオイル浸けにし熟成させたクレマ(地名)の牛乳製チーズ「ストラッキーノ・クレマスコ」であるとも定義され、実際長期保存用のチーズとして知られています。
(1ホールあたりの総重量:約3.5kg)
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