世界最高のブルーチーズを。
フランス歴代の王様達に愛された伝統のブルーチーズ

訪問レポート

カルル社( Roquefort Carles )に行ってきました!!
こんにちは。長くフェルミエオンラインショップ担当をつとめさせていただきました佐々木です。 2024年10月、幸運なことにカルル社を訪問する機会をいただくことが出来ました。 その際の模様を簡単にではありますがレポートします。
10月中旬のフランスは日本に比べて少し寒く、既に上着が手放せない天候でしたが訪問の日は空が晴れ渡り、ほんのり暖か、そして清々しい空気!ロックフォール日和になりました。 カルル社があるのはフランス南部のミディ・ピレネー圏アヴェロン県、山々の美しい風景に囲まれた坂道を車でくねくねくねくね登っていくと、カルル社のトレードマーク「赤ずきんちゃん」の看板のある建物が!
この建物はカルル社の本社にあたり、まずはカルル社3代目のデルィーヌさん、 社員の皆さん、そしてカルル社のマスコット!デルィーヌさんの愛犬のココに ご挨拶。
本社では工房にストックされたロックフォールを検品、カットしながらフランスはもちろん、世界に出荷していく作業が行われているのですが、ベテラン職人がカビの入り、熟成具合をチェック!ペニシリウムの異なるロックフォールを瞬時に見分け、仕分け、それぞれ専用のアルミに手作業で包みます。 ちなみにフェルミエで販売されているロックフォールはセレクションと呼ばれるタイプのものでヨーロッパを中心に販売、日本ではフェルミエだけに輸出しているとのことでした。
本社見学の後はまた車で移動、カルル社の直営ショップにやってきました。お隣さんはなんとパピヨン社(初代が幼馴染だったそう)。ショップにあるショーケースの中にはもちろんロックフォール!そして、オリジナルグッズや地元の食材、お菓子なども販売されています。ちなみに私は赤ずきんちゃんのイラスト入りのカルル社オリジナルマグカップを羊乳石鹸を購入しました。

さて、この素敵なショップですがショーケース後ろのドアをあけると趣きが変わってきます。 急な階段をくだっていくと急に冷たい空気に・・・。
なんと、階段を下りた先にあるのはロックフォールの熟成庫! カルル社の熟成庫は栗の木でつくらています。10月のこの時期は残念ながら昨季の製造期間が終了した為、ロックフォールの姿はありませんでしたが、シーズンであればペニシリウムを添加されたロックフォールがこの熟成庫に並べられ熟成されていきます。この熟成庫、もし壊れた箇所があっても栗の木で補修、この熟成庫にはロックフォールが美味しく出来上がる為の菌がいっぱいなのです。
そして、ロックフォールの熟成に欠かせないのがこの熟成庫から通じる洞窟から流れてくる「フルリーヌ」と呼ばれる風。熟成庫内に幾つかあるこの洞窟の入口から流れてくる風がロックフォールに適した温度、湿度を保ち、美しく美味しい青カビが生育していくのを手助けしてくれています。

私が訪れたこの時期、来季の製造が始まる直前ということもありロックフォールのカビの源となるパンが熟成庫にスタンバイしていました。 このパンですがカルル社が信頼する職人にオーダー。 菌ごとに特別な配合、100℃で炭になるまで焼くそうです。 ペニシリウムの粉を入れて蓋をすることでペニシリアムが生育。約34℃まであがったパンの温度を管理、そこから微減しただけでカビが充分育ったことがわかる。それを粉にしてチーズに仕込んでいきます。
伝統的な手法でつくられているロックフォールですがカルル社の近隣にある製造会社の多くは大手と提携したり、買収されたりしているそうです。 現在ではチーズの型をプラスティック製のものしている会社も多い中、カルル社は伝統的な味わいを保つ為に昔と変わらずに金属製の型でチーズを生産。 デルィーヌさんの祖父でもあり、カルル社の初代であるフランソワさんの手法を守りつつ、新たな味わいを生み出す為、自身が配合するペニシリウムを開発したり努力を怠りません。 そんなカルル社が自信をもってフェルミエに送り出しているロックフォールを是非お召し上がりください。

特集 ロックフォール‘カルル’

ロックフォール村から届けられる手作業のこだわり
ロックフォールのことが歴史上で初めて語られているのは14世紀初期のことですが、その起源は2000年以上も昔、ローマ時代まで遡ると言われています。当時のロックフォール村一帯は作物が育ち難かった土壌でしたが、フランス国王シャルル6世が土地を保護し、住人に対して独占的なロックフォールの製造と熟成権を与え、“洞窟”をチーズの熟成場所として指定した記録も残されています。この特権はシャルル7世、フランソワ1世、アンリ2世、ルイ13世、ルイ14世と歴代の王により保証され続けてきました。
自然にできた石灰岩のこの洞窟の中には“フルリーヌ”と呼ばれる湿った風が通り抜けます。フルリーヌは熟成庫内に幾つかある天然の通気口から12℃の空気、98%の湿度を運んできます。この自然のカーヴのなかで、チーズはゆっくりと熟成していくのです。栗の木の棚に並べられ、フルリーヌに包まれながら約3ヶ月を経る頃には個性的な香りと味わいが出来上がります。
フェルミエで取り扱っているのは、伝統的な製法を受け継ぐカルル社のロックフォール。濃厚でクリーミーな食感と羊乳の甘みが際立ち、力強い味わいの中にも奥深いコクがあり、その余韻の長さは他に類を見ません。ライ麦パンに塗っていただくのが伝統的な食べ方とされていますが、バニラアイスとの相性も抜群です。甘口のワインやドライフルーツ、ハチミツなどと合わせると美味しさはより一層広がります。また、ロックフォールと無塩バター、少量のソーテルヌを加えて練りカナッペにするのもおすすめです。フランス歴代の王様達に愛され続けたブルーチーズをぜひお楽しみください。


3世代に渡るカルル社の情熱はもうすぐ100年に
ロックフォールの産地は、フランス中央山塊の南、標高800〜1200メートルに位置する石灰岩質のレ・グランコースと呼ばれる高原地帯です。ここに位置するコンバルウ山の壁面にロックフォール生産者の社屋は並んでいます。
現在のロックフォール生産者は7社、その中の1社で、フェルミエが長年親交を深めてきたのがカルル社です。1927年にフランソワ・カルルによって設立され、1957年にジャック・カルルが引き継ぎました。時代の波に左右されない伝統的な手作業を守り続けた2代目のジャックは、ロックフォール界の重鎮のような存在でした。2008年に経営を娘のデルフィーヌにバトンタッチし、カルル社の職人技の伝統は引き継がれています。
レンガ色をしたモダンな社屋に一歩入ると、カードのカット、攪拌、型入れ、青カビのふりかけまで全てが手作業で行われており、青カビのペニシリウム・ロックフォルティの自社製造まで行っています。工場での大量生産が主流の現在でも、あえて手作業にこだわり、特別なロックフォールの味を求めるお客様のニーズに応え続けています。
■「ロックフォール /カルル」のカット・保存方法
<カット方法>
水分が多く、生地が崩れやすいものが多いです。ワイヤーでカットすると断面がキレイに保てます。
<おすすめ器具(製品)>
ギロチン、オリジナルナイフ、ハンドリナー
<保存方法>
包装資材:二重紙、ラップなど
温度:10℃以下
保管方法:冷蔵庫の冷気吹き出し口の近くや他の食材からは離して保管をおすすめします。また、乾燥防止や他の食材への匂い移り防止の為にきっちりと包んでください。
注意点:商品の特質上、表面に水分が発生します。表面の水分は、こまめにペーパー等で吸い取りラップや二重紙も取り換えるようにしましょう。
品質・状態:
● 水分の発生しやすい性質があります。こまめに水分をキッチンペーパー等で抑えて、ラップを変えると美味しさが保てます。
● 乾燥に弱いチーズです。乾くと食感が損なわれる可能性がありますので、きちんと包んで冷蔵庫で保管をして下さい。
● 塩分の味わいはホールによって微妙に違う場合がございます。毎回が必ず同じ味わいではないことは予めご了承ください。ますが、製造の際に自然にできる孔となります。
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