チーズ初めはこのチーズから。

ランブイエの森からやってきた“パリの石畳”

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都会的センスと自然の恵みの見事なペアリング

デコボコとしたユニークなキューブ型の「パヴェ ド パリ」。その姿が、パリの街に敷き詰められた敷石に似ていることから「Pavé de Paris(パリの石畳)」の名が付けられました。
生産者は、イル・ド・フランス地方イヴリーヌのラ・ボワシエール・エコールという小さな村にある「フェルム ド ラ トランブライ(Ferme de la Tremblaye)」という農家。フェルミエでは、山羊乳製ブルーチーズの「ペルシエ ド シェーヴル」の生産者として知られています。
観光名所にもなっているランブイエの森の端にあるこの村でつくられたパヴェ ド パリは、牛乳と山羊乳を混ぜ合わせてつくられた珍しいセミハードチーズです。最高の品質を求めるため、凝乳のかき混ぜから製品のラベル付けまで、すべての製造段階を手作業で行っています。植物灰に覆われた外皮をカットすると、白と黄色の綺麗なマーブル模様の断面が現れます。牛乳と山羊乳の凝乳(カード)を交互に重ねて成形し、約3ヶ月の熟成期間を経てこの特別な断面が生まれるのです。表皮に近い外側の部分は独特のミネラル感があり、中心に近づくにつれてフルーティーな香りが広がります。

色々な食材と相性が良いと思いますが、シンプルにハチミツやジャム、パンなどと合わせたり、この1月なら糖度がやや高めのイチゴと合わせるのもおすすめです。ワインを合わせるなら、軽やかな甘みを備えた赤ワインや白ワイン、フルーティーなロゼワインなどがよりチーズの風味を引き立たせるはずです。パリの都会的なセンスと、イル・ド・フランスの自然豊かな環境から生み出されたミルクの恵みを凝縮したこのパヴェ ド パリで、ぜひ2025年のチーズ初めを!!

アグロエコロジーを体現している「Ferme de la Tremblaye」

19世紀、現在の「フェルム ド ラ トランブライ(Ferme de la Tremblaye)」の前身となる農場では、もともとシリアルを生産していました。70年ほど前に牛を飼い始め、搾乳した乳をパリへと運ぶようになりましたが、戦後は大手工場の殺菌乳製の牛乳に代わってしまい、無殺菌牛乳の需要がなくなってしまいました。そこで、1967年より牛乳と山羊乳製のチーズ提供が開始され、ランブイエの森の自然環境を活かし、その持続可能で健全な生態系は、2008 年にアグロエコロジー(農業生態学)モデルを採用するきっかけとなりました。伝統を重んじつつ、ISO認証やB-Corp認定も獲得しており、会社としての信頼度も強固なものになっています。
現在、150頭の乳牛(ジャーシエーズとプリム・ホルスタイン)と350頭の山羊(アルピーヌ・シャモアゼとムルシアナ・グラナダイナ)を飼育しており、できる限り多くの時間を牧草地で過ごせるようにしています。脚に設置されたセンサーで牛たちの行動や健康状態をチェックできるため、個体に合わせた高品質なミルクが得られ、世界中へより良く、美味しいチーズが届けられているのです。

「パヴェ ド パリ」のカット・保存方法

<カット方法>
四角い形をしています。外皮が均等に割り付けられるよう、中心部から外側に向けて放射状にカットしていくのがよいでしょう。乾きやすいのできちんと包んで保管をするようにして下さい。

<おすすめ器具(製品)>
コンパクトナイフ、オリジナルナイフ、ハンドリナー、ギロチン

<保存方法>
包装資材:ラップ、セロファン、二重紙、シェーヴル紙など
温度:10℃以下
保管方法:カット面に(あれば)セロファンを当てて、ラップかシェーヴル紙、二重紙にくるみましょう。冷蔵庫の冷気吹き出し口の近くや他の食材からは離して保管をおすすめします。
注意点:状態(色、香りなど)を確認しながら時折包み替えを推奨いたします。
品質・状態:
● 生地の色が白と黄色の2色になっているのはこのチーズの特性です。
● 表面にカビが発生した場合は、該当部分を外せばお召し上がりいただけます。
● 生地の中に気泡が見られることがありますが、製造の際に自然にできる孔となります。

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